ErgoDox EZと新下駄配列

ErgoDox EZと新下駄配列は一部相性が悪いです。まず「げ」に割り振られているキーがありません。本当は無くはないのですが、制御キーとして使ってしまっているので使えません。拾ってきたconfig1.dbではo+pに割り振られていましたが、押しにくいので変えたいです。

あと、頻出の「て」がちょっと遠いんです。なぜなら新下駄配列作成記 目次からたどれる押しやすいキーはどれか?にあるように、新下駄配列は格子型キーボードを前提にしていません。なので、yはとても押しにくいけど、nは押しやすいキーの扱いです。ErgoDoxだとyの列はuの列よりも若干下がっているので、nとbがyよりも押しにくかったりします。

新下駄配列の作成に使用したかな出現数・連なりデータの【かな出現数データ】によると、「て」は12位です。【かな連なりデータ】によると「てい」が2位、「して」が6位です。つまり、「て」は押しやすく、かつ「し」「い」とアルペジオ可能な位置にしないと使い物になりません。しかたがないのでキーマップを変更してしまいましょう。さいわいキーマップの変更はGoogle日本語入力のローマ字テーブルを変更するだけです。

合理的なキーマップにしていくために新下駄配列作成記を読んで考えていくわけですが、格子型キーボードであろうとなかろうと各指の守備範囲は同じですから、結論はほとんど同じになります。しかし、「て」がnの位置にあるのは許容できませんから、これだけ動かすことを考えます。

アルペジオのことが考えられているので、左手に移すのは気がひけます。yは遠いし、「い」「し」との連携を考えるとklの列はありません。「く」「た」「な」は理由があっての配置なので動かしたくありません。そうなるとup/のどれかです。この中で一番ホームポジションがくずれないのが/です。ということで、n/を入れ替えることにしましょう。同じキーに配置されているシフト側も一緒に移動します。nよりも/のほうが押しやすいという判断ですから。「げ」はそこそこいい位置に移動してきた「ちぇ」と変わってもらいましょう。

これで必要最低限の変更ができました。他にも不遇の扱いを受けているnyuを有効活用するとか、認知負荷を下げるべく「ぱ行」を右下に固めるとか、いろいろ考えたのですが、それらは別の機会に考えることにします。

コメント

このブログの人気の投稿

WSLでの親指シフトはどうやらMozcで実現可能と気がつくまで

五十音配列付き新下駄配列

親指シフト新下駄配列の可能性